IT資格を取得したいけれど、種類が多くてどれを取得すれば良いのかわからないという方は多いかと思います。
確かにIT資格の種類は多種多様なので、IT未経験の方にとってはどの資格が自分に必要なのか迷ってしまうでしょう。
そのような方に向けて、今回はIT系の国家資格を3分野に分けて考え、各分野における代表的な資格を簡潔に紹介していきたいと思います。
- IT知識全般
- スペシャリスト向け
- マネージャー向け
IT系の国家資格とは?【難易度・分野別の一覧】
こちらの図は「IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)」から抜粋したものです。
この記事で紹介しているIT系の国家資格は、全て情報処理推進機構で実施している資格になります。
全てが国家資格になるので簡単に取得できる資格はありませんが、この中でも「ITパスポート」は情報処理の基礎知識を問う試験であり、ITに精通していない方でも比較的取得しやすいです。
ここからは、それぞれの資格について詳しく見ていきましょう!
IT全般の知識を証明する資格4つ
- ITパスポート
- 情報セキュリティマネジメント
- 基本情報技術者
- 応用情報技術者
この4つは、「IT全般」の知識を証明する資格です。
これらの資格は、IT業界で仕事をする上での基本になるので、未経験の方はまずはこちらの資格取得を目指してみてください。
では、順に解説していきます。
①:ITパスポート(iパス)
ITパスポートは、ITを活用するすべての社会人・学生が備えておくべき基礎的な知識が証明できる国家試験です。
ITを正しく理解し、効果的に活用できる“IT力”が身につくため、情報技術に携わる業務に就きたい人や、情報技術を活用したい方におすすめの資格です。
名称 | ITパスポート(Iパス) |
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合格率 | 約50% |
難易度 | ★☆☆☆ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | ITパスポート試験(IP) |
②:情報セキュリティマネジメント
情報セキュリティマネジメント試験とは、情報セキュリティマネジメントの計画・運用・評価・改善を通して組織の情報セキュリティ確保に貢献し、脅威から組織を守るための基本的なスキルを認定する試験です。
情報セキュリティマネジメント人材は業種、職種を問わず多くの現場で強く必要とされています。
名称 | 情報セキュリティマネジメント |
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合格率 | 約45% |
難易度 | ★★☆☆ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | 情報セキュリティマネジメント試験(SG) |
③:基本情報技術者
基本情報技術者試験は、IT業界への入門として人気の国家資格です。
ITに関する基礎知識からプログラミングに関する内容まで幅広い知識が問われます。
試験勉強を通して全般的なIT力の向上が望めるので、IT関連の仕事を目指す方なら取得しておきたい資格の一つです。
名称 | 基本情報技術者 |
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合格率 | 約25% |
難易度 | ★★☆☆ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | 基本情報技術者試験(FE) |
④:応用情報技術者
応用情報技術者試験は、ITエンジニアとして、応用レベルの知識・技能を有していることを証明する国家資格です。
IT知識だけでなく、マネジメントやストラテジーの観点についても一定水準の知識を持っていることを証明できるので、就職・転職に役立つのはもちろんのこと、社会的評価の高い資格です。
名称 | 応用情報技術者 |
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合格率 | 約22% |
難易度 | ★★★☆ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | 応用情報技術者試験(AP) |
スペシャリスト向けの資格5つ
- システムアーキテクト
- エンベデッドシステムスペシャリスト
- データベーススペシャリスト
- ネットワークスペシャリスト
- 情報処理安全確保支援士
この5つは、ITに関わる専門的なスキルを証明する資格です。
これらの資格を取得することで、各分野の専門家(スペシャリスト)である証明ができます。
では、順に解説していきます。
①:システムアーキテクト
システムアーキテクト試験は、情報処理技術者試験の高度試験の一つです。
ITストラテジストからの提案を受け、情報システムや組込みシステムに必要な要件を調査・分析し、最適なシステム方式の設計と開発を主導する人のための試験です。
合格するためには、システム構築のために必要な幅広い技術と知識を身につけている必要があります。
名称 | システムアーキテクト(SA) |
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合格率 | 約15% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | システムアーキテクト試験(SA) |
②:エンベデッドシステムスペシャリスト
エンベデッドシステムスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の高度試験で、組み込みシステムの開発に関する専門能力を証明する国家試験です。
組み込みシステムのハードウェア・ソフトウェアの両面で、客先から要求される機能、性能、品質、セキュリティなどに応える開発能力が証明できます。
名称 | エンベデッドシステムスペシャリスト |
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合格率 | 約16% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | エンベデッドシステムスペシャリスト試験(ES) |
③:データベーススペシャリスト
データベーススペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の高度試験で、情報システムにおけるデータベースの企画・開発・運用・保守といった業務の専門家としての能力を認定する国家試験です。
データベースは基幹業務の効率化および情報利用の高度化にとって非常に重要なので、その専門家はシステム開発会社をはじめ、非常に重宝されています。
名称 | データベーススペシャリスト(DB) |
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合格率 | 約14% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | データベーススペシャリスト試験(DB) |
④:ネットワークスペシャリスト
ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の高度試験で、情報システムの基盤および各アプリケーションシステムの構成要素であるネットワークの専門家としての能力を判定するものです。
取得すると、ITエンジニアとして応用的な知識・技能の所有を証明でき、情報システムの企画・要件定義・開発・運用・保守に関する技術的な支援の中心的役割を担うことができます。
名称 | ネットワークスペシャリスト(NW) |
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合格率 | 約14% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | ネットワークスペシャリスト試験(NW) |
⑤:情報処理安全確保支援士
情報処理安全確保支援士は、情報処理技術者試験の高度試験と同等レベルとされ、日本国内で実施されるセキュリティに関する試験の中でも最難関レベルの資格です。
主に情報システム基盤を整備し、情報セキュリティ管理の支援を行います。
情報システムの安全性の確保が問題となっている現在、この資格を取得していると企業から高く評価されるでしょう。
名称 | 情報処理安全確保支援士 |
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合格率 | 約19% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | 情報処理安全確保支援士試験(SC) |
マネージャー向けの資格4つ
- ITストラテジスト
- システム監査技術者
- プロジェクトマネージャ
- ITサービスマネージャ
この4つは、これからマネージャーを目指す方へおすすめの資格です。
IT業界のマネージャーは、システム開発プロジェクト全体の管理をしたり、コンサルティングをしたりします。
ITマネージャーは責任感のある仕事ということもあり、年収も高めなのが魅力です。
それでは、順に解説していきます。
①:ITストラテジスト
ITストラテジスト試験とは、情報処理技術者試験の高度試験で、情報処理に関する国家試験のうち、企業の経営戦略に基づくIT導入の計画・推進に関する高度な専門知識を保持していることを認定する試験です。
企業の経営や各部門で、IT技術を活用した基本戦略の策定・提案・推進を行うため、確立した専門分野と幅広い知識、実践能力が求められます。
名称 | ITストラテジスト |
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合格率 | 約15% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | ITストラテジスト試験(ST) |
②:システム監査技術者
システム監査技術者試験とは情報処理技術者試験の高度試験で、被監査部門から独立した立場で情報処理システムを調査し、総合的に評価・点検し判定する専門家のための試験です。
具体的には、安全性や効率性、機密性といった側面からシステムを調査し、その結果を関係者に報告、または改善点をアドバイスします。
名称 | システム監査技術者 |
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合格率 | 約15% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | システム監査技術者試験(AU) |
③:プロジェクトマネージャ
プロジェクトマネージャ試験は、情報処理技術者試験の高度試験で、情報システムの開発プロジェクトを監督する能力を認定する国家試験です。
情報システム業界の資格の中でもかなりの難関資格で、取得者はシステム開発プロジェクトの責任者としてプロジェクトを管理・運営する能力を有している、と証明されます。
名称 | プロジェクトマネージャ |
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合格率 | 約14% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | プロジェクトマネージャ試験(PM) |
④:ITサービスマネージャ
ITサービスマネージャ試験は、情報処理技術者試験の高度試験で、情報システムの運用・管理に関する専門能力を認定する国家試験です。
業務システムを安全に稼働させ、障害が発生しても被害を最小化させるリスク管理、品質・コスト管理等が基本的な役割になります。
この資格は、主にITサービスをマネジメントする業務で活かすことができるでしょう。
名称 | ITサービスマネージャ |
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合格率 | 約15% |
難易度 | ★★★★ |
受験料 | 5,700円(税込) |
公式サイト | ITサービスマネージャ試験(SM) |
まとめ
今回はIT系の国家資格をIT知識全般、スペシャリスト向け、マネージャー向けの3分野に分けてご紹介しました。
資格取得は、知識と経験を証明するだけでなく、スキルアップにも役立ちます。
初心者の方は「IT系全般に関係する国家資格」の勉強をしながら、どんな分野に進みたいのか考えてみましょう。
その過程で自分の興味のあるスペシャリスト向けの資格やマネージャー向けの資格を取得するのがベストです。
独学では難しい!という方は、Schoo(スクー)等の通信講座を利用して学習するのも選択肢のひとつですね。
Schoo(スクー)には無料お試し期間があるので、気になった方は自分に合っているか試してみると良いでしょう。